住宅性能評価とそのメリットとは?
住宅を購入する際に役立つ情報に、「住宅性能評価」という基準があります。
これは国が定めた制度であり、この住宅性能の評価を受けた住宅はローンや保険料の優遇を受けられるメリットがあります。
それでは、この制度とはどのようなものでしょうか。
この制度は、「住宅の品質確保の促進等に関する法律」に基づいています。
国から委託を受けた第三者機関が評価基準をもとに評価するものです。
その評価基準は2種類に大別することができます。
ひとつめは設計段階の図面で行われる「設計性能評価」です。
二つ目は完成後に行われる「建設性能評価」です。
実はこの二つの指標は制度の利用の可否は購入者に委ねられており、しかもどちらかを任意に選択することができます。
平成27年には見直しがあり、必須項目が10項目から4項目へと縮小されました。
これにより大幅に緩和されています。
4項目は構造の安定性、劣化軽減、温暖環境、維持管理や更新の配慮となります。
住宅性能評価のメリットは地震保険を利用するときに、有利に働きます。
耐震等級が最高クラスの3を獲得すると、地震保険の割引率は50%です。
住宅ローンも優遇されて、将来売却するときにも資産評価で高くなることがあります。
トラブル対策にもなり、住宅性能評価を受けた住宅で売主と買主の争いが起きたときには、専門の紛争解決機関が間に入って処理をすることが可能です。
申請料はわずか1万円で、専門的な弁護士が間に入ってくれるので安心して売却ができるでしょう。